びしゃご 46 室戸荘
・・・江戸の船着場・・・
びしゃご一同は・・土佐から江戸に到着しました。
びしゃご 「やっと着きましたね!」
夫 「ホンマや・・長い航海やった・・。ん?となりにも船が着いたみたいぜよ!」
土佐藩の船の横に違う船が着きました。
家臣B 「ん~?あの旗の家紋は・・讃岐藩だな・・。」
高僧 「ほう~ちょうど隣りに讃岐藩の船が・・お侍さん・・ワシに秘策がありまする・・。」
家臣B 「おお!さすがは高僧様!なんでございましょう・・?」
高僧 「うむ・・讃岐藩の船にはおそらく・・讃岐代表の美女が乗ってましょう・・。」
家臣B 「はい!」
高僧 「うむ・・ワシらは讃岐藩の連中より遅く降りて・・その美女がどれほどの女かを船の上から吟味しましょう。」
家臣B 「なるほど!見事な秘策ですな!さすがは高僧様!」
高僧 「当たり前のことをしただけじゃ・・。」
夫 「こいつらアホか・・。」
そして、讃岐藩から「さんご」一同(さんご・さんごの父他)が降りて来ました。
なんと!讃岐代表と土佐代表の美女を見ようと・・江戸っ子がたくさん船着場に来てました!
江戸っ子の前を通るさんご 「みなさん(江戸っ子達)!さんごで~す♪ワタシを応援してね♪」
江戸っ子達 「おおー!!!さんごちゃ~ん♪」
江戸っ子A 「いや~~讃岐のさんご!いい女だねー♪なんでもうどん屋の娘らしいぞ!べらんめえ!」
江戸っ子B 「やっぱり!うどん屋の娘だけあって!イイ腰してんだろ~な~♪しゃらくせー!」
江戸っ子達は大盛り上がりになりました。それを見てた・・びしゃごたちは・・
びしゃご 「すっごい!キレイで可愛くてイイ女でしたね♪」
家臣A 「・・・。」
家臣B 「・・・。」
高僧 「・・・。」
びしゃご 「あれ?みなさん・・どうしたんですか?」
家臣A 「びしゃごよ・・どうしたもこうしたも無い・・。我ら土佐藩の負けは決まった・・。完全に・・。」
びしゃご 「はあ~?」
高僧 「お侍さん・・びしゃごよ・・。いくらワシの神通力でも無理じゃ・・。」
家臣A 「・・いえ、仕方ありません。」
びしゃご 「まあまあ、みなさん・・将軍様が決める事ですから・・それに負けても別にいいじゃないですか♪そんなに気落ちせずに・・。さあワタシたちも土佐藩駐留所へ行きましょう!」
びしゃご一同は・・船を降り・・江戸っ子達の前を通りました。
びしゃご一同を見る江戸っ子達 「あれれ?・・土佐藩代表の美女はどこじゃ?」
江戸っ子A 「ひょっとして・・あの女(びしゃご)か・・・??」
江戸っ子B 「もしもそうだとしたら・・土佐藩主の切腹は決まりじゃの~哀れじゃ・・。」
びしゃご一同は土佐藩駐留所へ向かいました。 また次回。
この物語はほとんどフィクションです