・・闘犬場の受付・・
びしゃご 「二人(夫とお姫様)を見失ったわ・・。ひょっとしてこの中かも・・。」
受付 「へい!いらっしゃい!そこのベッピンさん!どうだい?お犬ちゃんの暴れるところ見たくないかい♪」
びしゃご 「あの~、すいません、少し前にココにお姫様のような女の人と、ぐ~たらそうな男の人は来なかったですか?」
受付 「 ! ・・知らないな~。ココには来てないね~。」
びしゃご 「そうですか・・ありがとうございます。その男の人はワタシの夫なんです・・。」
受付 「・・・。早く見つかるといいね。」
びしゃご 「はい・・。」
びしゃごは何処へ・・。
受付 「おい!」
若い衆C 「へい!カシラ!」
受付 「・・早くアイツ(若い衆A)に行動を起こさせろ・・。」
若い衆C 「へい・・。」
・・・闘犬場の裏方・・・
若い衆A 「分かった・・お前はもう表に戻ってろ。」
若い衆C 「ああ・・、任せたぞ・・。」
若い衆Cは表に行きました。
夫 「あにさん!(若い衆A)いったい何を話されてたんですかい?」
若い衆A 「フフ・・お前には関係ないよ・・。(ニヤ)」
夫 「はい!」
若い衆A 「ところで、一文(夫)よ・・ココから出たいかい?」
夫 「はい・・ワシにはヨメがいます・・すぐにでも、ヨメの元に帰りたいです・・。」
若い衆A 「そうか・・なら出してやろうか?」
夫 「え!いいんですか♪それではさっそく♪」
その時、若い衆数人が夫を押さえつけました。
夫 「おまんら!何するんじゃい!?(怒)」
若い衆A 「条件付きだ!そこのオリの霧丹歩のエサにお前がなれば・・外に出してやる!」
夫 「はあ~?おまん正気かい?なんでワシが犬のエサにならんといかんぜよ!」
若い衆A 「おまえ知らんのか?闘犬は生きてるものしか食べないように調教されてるんだよ・・。」
夫 「ちょっ、ちょっと待たんかい!なにもワシを入れんでも、他の畜生を入れればいいやないかい!」
若い衆B 「ばかやろー!おめえより他の畜生のほうが尊いんだよ!(怒)」
若い衆A 「そういうことだ・・一文よ、諦めろ!」
夫 「そんな~(涙)」
夫は霧丹歩のオリに連れて行かれました。
若い衆A 「みんな気をつけろよ・・。コイツを入れたらすぐに閉めるんだ。分かったな?」
若い衆たち 「へい!」
夫 「ひいい~~。」
若い衆たち 「いち、にの、さん!」
夫は飢えた霧丹歩のオリに入れられました。
若い衆A 「これで「霧丹歩」の腹はふくれ・・「土佐鰹」が喰われることは無いやろう・・。おめえら行くぞ!」
若い衆たち 「へい!」
夫 「イタタ、ワシをこんなオリにぶちこみやがって・・覚えてろよ!」
その時、犬影が・・。
やる気になった夫 「こりゃー!闘犬ゆうてもただの犬コロやろうが!ぎゃふんと言わせたる!(怒)」
霧丹歩 「ぐるる・・。」
夫の前に10尺(3メートル)40貫(150キロ)の霧丹歩が現れました。
やる気が無くなった夫 「ヒイイ~~!でかい!これが犬なんかい?まるで虎ぜよ!(驚愕) だれか助けてくれ~~。」
また次回。
この物語はほとんどフィクションです