びしゃご 67話 室戸荘
24番札所住職 「なんと!六助のヨメは棄権したのか?」
24番札所の小坊主 「はい。」
24番札所住職 「理由は分からんが・・それは困った・・家老様・・次の二回戦「おいも」の対戦相手がいなくなりました・・どうしましょう?」
家老 「・・・。 (六助のヨメか・・。 六助の首を折る・・あの凄まじい張り手・・土佐藩の武将として・・欲しい・・)」
24番札所 「家老様?」
家老 「あ? ああ・・全ての一回戦が終ったら・・ここに見物に来ておる、室戸の村人から集えばよい・・六助のヨメが辞退した今・・だれか参加希望者も出るだろう・・」
そして・・
次の対戦は「大将」vs「五助」
大将の登場に!
室戸中の女が黄色い声援を!
村の子供達(男女) 「おにいちゃん!がんばってー!」
村娘達 「大将ー!」
おなす 「きゃー!抱いてー!抱きしめてー!」
おいも 「勝ってー!婚儀してー!」
老婆 「アタシがもう少し若けりゃね~♪」
まさに大声援!
漁師A 「さすがは大将・・すごい人気ですな~♪」
大将 「ああ・・ありがたいことだ・・。ううっ!」
大将の膝に激痛が・・!
漁師A 「大将・・足・・本当に大丈夫なんですか・・?」
大将 「ああ・・応援してくれるみんなのためにも・・お前達、仲間(紀州からの漁師達)のためにも・・弱音は言ってられない・・」
漁師A 「大将・・・」
一方・・
大将の対戦相手「五助」が登場!
五助の応援は・・
五助の父 「五助!がんばれよ!」
五助の母 「怪我しないようにね!」
両親の二人だけ・・
五助 「別にいいぜよ・・。 今は「おとう」と「おかあ」の二人だけで・・。大将に勝てば・・村中の女子がワシのコトに惚れ・・そして、村の男達もワシのコトを尊敬するじゃろう・・。」
その時!
びしゃご 「五助さん!がんばってください!」
びしゃごの声が・・
五助に力を・・
五助 「びしゃご!? びしゃごに応援されて・・負けてたまるもんか!」
そして!
試合開始!
高僧(行司) 「時間です!」
大将と五助は塩をまき、
腰を落しました
大将 「・・・。 (くっ・・膝が・・)」
五助 「・・・。 (ワシは・・・この試合で大将に勝ち・・。村人中から一目おかれる存在になり・・そして・・びしゃごに求婚を申し入れる! 前から思っておったが・・あの男(夫)では・・びしゃごは勿体無い!」
高僧(行司) 「はっけよい!」
そして、両者の手はつきました!
また次回。
この物語はほとんどフィクションです