夫 「変な名前やの~・・」
タチバナ太郎 「そうですか・・?」
夫 「おまん仕事は何しゆう?」
タチバナ太郎 「なにもしてません・・。」
夫 「なんや・・乞食かい?・・どうぜよ?土佐藩の屋敷に手伝いに来んかい。」
タチバナ太郎 「え?・・いいんですか?」
夫 「ああ、命令ばかっりの嫌なヤツラ(高僧・家臣B)もおるけど・・ワシとしては飯炊きが増えれば助かるぜよ!来ればタダメシ(残り物)は喰えるぜよ♪」
タチバナ太郎 「・・・。では、お願いします。」
・・その頃、江戸城には土佐・伊予・讃岐藩主が将軍に呼ばれてました・・
将軍 「おう!またまたオヌシらを呼んだのは他では無い!なんでも・・三藩の美女が江戸に到着したそうだな!(笑)」
土佐藩主 「は!」
伊予藩主 「・・・は。」
讃岐藩主 「は!」
将軍 「聞くがよい!日の本一美女決定は明日!ココ(江戸城)の一の門じゃ!(笑)」
土佐・伊予・讃岐藩主 「は!」
将軍 「それまでおぬしらはココ(江戸城)から一歩も出てはならん!(怒)」
土佐・伊予・讃岐藩主 「なっ、なぜでしょう?」
将軍 「なんだ~?おぬしら・・そんなコトも分からんのか?はあ~(タメ息)」
土佐・伊予・讃岐藩主 「分かりません。」
将軍 「ワシの世継ぎを産む女を・・おぬしらが下心で手を出したりしたらかなわん!万が一でも家の大事(世継ぎ問題)になるかもしれんだろう!(怒)」
伊予・讃岐藩主 「・・・。(という事は、将軍様は今回の女から世継ぎを作るつもりか・・。そうなれば我が藩の権威は格段に・・)」
土佐藩主 「・・・。(そんな~(涙)」
土佐・伊予・讃岐藩主は江戸城で軟禁される事に・・。
・・・土佐藩駐留所・・・
びしゃごは・・夫の替わりに料理を用意してました・・。
料理してるびしゃご 「ええ~と・・大根切らないと・・ん?」
調理場に夫とタチバナ太郎が・・。
夫 「びしゃごが用意してくれてるんか?すまんの~♪」
びしゃご 「あなた・・その方(タチバナ太郎)は?」
夫 「町で拾った乞食ぜよ!タダメシ喰えると言って連れて来たわい♪ワシの手伝いをさせちゃろうかと思っての~。」
びしゃご 「まあ・・。」
タチバナ太郎 「よろしくおねがいします・・。」
びしゃご 「コチラこそよろしくおねがいします♪あなた・・三人で料理しましょう♪早く終ります♪」
夫 「よし!ワシが見よっちゃうき!びしゃごはオカズや!おまん(タチバナ太郎)はメシと味噌汁を用意せえ!」
タチバナ太郎 「はい!」
二人は料理を始めました。
命令する夫 「おまん!メシを洗い過ぎじゃ!(怒)おまん!もっと煮干のダシを出さんかい!(怒)ヤル気あるんかい!(怒)」
米を洗いながら味噌汁を作るタチバナ太郎 「すっ、すいません!」
びしゃご 「あなた(夫)も手伝いなさい!(怒)」
その時!調理場に!讃岐藩のさんごが・・!
家臣A 「さんご殿!かってに上がらないくだされ!」
さんご 「うふふ・・お侍さん♪固い事を言うんじゃないの♪びしゃごさんに挨拶をしに来ただけよ♪」
大根を切るびしゃご 「あなたは!」
夫 「おまんは!」
味噌汁の味見するタチバナ太郎 「・・・。」
さんごはびしゃごの前に立ちました。
さんご 「ふ~ん♪あなたがびしゃごさんね・・。」
びしゃご 「はい。」
さんご 「・・・。ワタシは日の本一の美女なんて興味ないわ・・だけど将軍様の嫁になれるとなれば別よ・・。ワタシはアナタなんかに負けないわ。」
びしゃご 「将軍様の嫁?なんの事ですか?」
さんご 「あら?知らないの?一番の女になったら、将軍様の嫁になれるのよ♪こんな好機は二度と無いわ。ワタシは・・父上のため、ワタシ自身のために将軍様の嫁になりお子を授かるわ・・。 ちなみにビリの女の国の藩主は切腹よ。」
びしゃご 「まあ!」
さんご 「なんでも・・ウワサじゃ、伊予藩代表の女は「藩主切腹の重圧」を感じ・・負けるのが怖くて逃げ出したそうよ。ほんとに情けない(笑)あなたも逃げないでね(笑)」
タチバナ太郎 「・・・。」
びしゃご 「逃げません・・。ワタシはアナタに勝ちます。しかし将軍様に嫁入りは困ります・・。」
さんご 「フフ・・心配無用よ。アナタの美貌じゃワタシに勝てないもん(笑)」
びしゃご 「ワタシは勝って・・将軍様に「藩主様の切腹」を止めてもらい「嫁入り」も断ります!」
夫 「びしゃご・・。」
タチバナ太郎 「・・・。」
さんご 「さすがは土佐の女ね・・。じゃあ明日、江戸城で待ってるわ。」
さんごは何処へ・・。
家臣A 「将軍様に物申すだと、そんな事したら・・。ありえん・・。」
夫 「心配無用や♪びしゃごはビリじゃ♪(土佐藩主が切腹♪好都合や♪)」
びしゃご 「あの女(さんご)に勝ちます!・・あれ?あなたの連れて来た方(タチバナ太郎)は?」
夫 「ホンマや・・アイツはドコに行ったんやろう・・。」
そして翌日、「日の本一美女決定」のため江戸城にびしゃご一同は向かいました。 また次回。
この物語はほとんどフィクションです