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2009年03月08日(日)

びしゃご 43  室戸荘

 ・・室戸岬のびしゃごの家の前・・

 土佐藩家老の命令を受け、家臣AとBはびしゃごの家の前まで来ました。

家臣B 「庄屋殿に聞いた通りだと・・ココがびしゃごの家という事だが・・汚い家じゃの~・・。」

家臣A 「まるで馬小屋じゃ・・。」

家臣B 「おぬしはびしゃごに会った事があるんだったな・・どんな女だったのじゃ?」

家臣A 「う~む・・良く分からん。着てるものはボロやったし、顔も何日も水浴び(風呂)してないようだったからの~・・。」

家臣B 「ウチ(土佐藩)の姫様以上とは・・とても思えんの~・・。では、入るか・・。」


  家臣AとBは戸を開け、家の中に。

家臣AB 「失礼するぞ!」

  そして、家の中には、ぐ~たらと寝転がってる夫がいました。

びっくりする夫 「おっ、お侍様!いったいどうかされました!?」

家臣A 「ん?おぬしは・・たしか、びしゃごの亭主であったな?」

夫 「はい。」

家臣A 「そなたには用は無い。びしゃごはいるか?」

夫 「はい。裏でマキ割りをしてます。おーい!びしゃご!お客さんだぞー!」

裏でマキ割りをしているびしゃご 「はい!あなた!」

  そして、家の中にびしゃごが来ました。

びしゃご 「あら?お侍さん。なにか御用ですか?」

家臣A 「・・・。(たしかに顔はキレイだとは思うが日の本一とはとても・・。)」

びしゃご 「 ? どうしたんですか・・ワタシの顔に何かついてます?」

家臣A 「いや、じつはな・・カクカクシカジカカクカクシカジカ。」

  家臣Aはコトの流れを話ました。

びしゃご 「ワタシが藩主様の目にとまり!江戸の将軍様の元へ行けと・・。」

家臣A 「その通りじゃ。」

びしゃご 「ワタシなど・・とても無理です・・。」

夫 「お侍様・・お言葉ですが。」

家臣A 「なんじゃ?」

夫 「コイツ(びしゃご)は・・着てる物は汚いし!(笑)毎夜、内職のし過ぎでいつも目にクマがあるし!(笑)サバ以外にはロクなものを食ってないからカラダはガリガリやし!(笑)水浴び(風呂)も忙しいみたいで何日もしてません!(笑)・・ハッキリ言って、日の本一の美女なんて笑いが止まらないぜよ(笑)」

家臣AB 「言われてみれば・・たしかに!(笑)」

びしゃご 「・・・。」

夫 「それなら・・あのカワイイお姫様の方がず~~~と日の本一の美女にふさわしいぜよ!」

家臣AB 「おお!おぬし(夫)もそう思うか!」

びしゃご 「・・・。」

家臣AB 「う~ん・・藩主様の命令でも・・いざ、びしゃごを江戸に連れて行って藩主様に恥をかかせるわけには・・・。」

夫 「お侍様・・おっしゃる通りです・・。」

  その時!

びしゃご 「あなた!ワタシ江戸に行きます!(怒)」

夫 「へ?」

家臣AB 「なんと!?」

びしゃご 「藩主様の命令は絶対でしょう!」

夫 「・・・。」

家臣AB 「・・・。」

 こうして・・びしゃごが江戸に向かう事が決定しました。  また次回。

この物語はほとんどフィクションです

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