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2009年03月01日(日)

びしゃご  42  室戸荘

 ・・・讃岐藩の小豆島・・・

  讃岐藩家臣一同はさんごを江戸に向かわせるために小豆島の網元の家へ・・。

さんごの父 「ワシの娘を江戸に?」

讃岐藩家臣 「さようじゃ・・で?さんごは何処におるのじゃ?」

さんごの父 「はは(笑)ワシの娘をですか?・・とてもとても「日の本一の美女」までは・・。」

讃岐藩家臣 「どういうことじゃ?」

さんごの父 「まあいいでしょう。お侍さん・・さんごの元へ案内しましょう・・ついてまいられよ。」


  さんごの父は家臣一同を漁場の浜へ。

さんごの父 「おい!おめえら!しっかり仕事しろよ!」

漁師達 「へい!カシラ!」

さんごの父 「さんごはまだ帰ってないのか?」

漁師達 「へい!まだ!」

讃岐藩家臣 「網元殿・・さんごは何処に行ったのじゃ?」

さんごの父 「さんごはこの島で一番の腕を持つ漁師であります。」

讃岐藩家臣 「ははは(笑)網元殿、ウソを申すな。女が島一番の漁師だとふざけるのもたいがいにいたせ!」

さんごの父 「お侍さん・・海で命を賭けている我々漁師はウソは決して申しません。言葉に気をつけられよ・・。」

讃岐藩家臣 「なんだと!(怒)言葉に気をつけろとは・・何たる無礼!(怒)」

  その時!

漁師 「カシラ!さんごが帰って来たようです!」

さんごの父 「そうか。」

讃岐藩家臣 「・・・まあ良い。許してやろう・・。」


  そして船着場に・・さんごの小舟が止まりました。

さんご 「フフ・・父上。今日もたくさんのタイを獲ってきました♪」

さんごの父 「そうか、ウデを上げたな。」

立ち尽くす讃岐藩家臣一同 「・・・。」

さんご 「あれ?この方達(家臣)は?」

さんごの父 「コチラの方々はオヌシ(さんご)をうどん屋の娘として、江戸に連れて行きたいらしいぞ。」

さんご 「は~?江戸~?うどん屋~?意味分からん・・。」

讃岐藩家臣 「網元殿!」

さんごの父 「どうされました?」

  讃岐藩家臣はなんと!網元に土下座を!

讃岐藩家臣 「どうか!先ほどの無礼を・・お許しくだされ! 拙者・・さんご殿を見て・・さんご殿が日の本一の美女である事を確信致しました・・。我が藩のため・・我が藩主のために・・どうか、さんご殿をお貸しくださいませ・・」

さんごの父 「しかと承知いたしました・・。さんごよ江戸にゆくのじゃ・・。」

さんご 「江戸~?」

讃岐藩家臣一同 「さんご様!お願いします!」  また次回。

この物語はほとんどフィクションです

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