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2010年01月13日(水)

びしゃご  72話  室戸荘

 

   そして! 準決勝の第一試合!

   おいも vs 村人A 


  
高僧(行司) 「次の試合! おいも!そして、田吾作(村人A)! (そろそろ・・行司も疲れてきたの~・・)」

   そして、おいもと村人Aは土俵上へ!


村人A 「へへ♪相手は女や♪楽勝や♪」


おいも 「はあ~(タメ息) もう大将もいないし・・

     相撲大会も飽きてきたわね・・

     この男にあっさり負けちゃおうかな~・・


     相撲大会の優勝賞品は米一俵か? ん?」


     その一瞬! おいもの頭の中に ピカっと、ロウソクが灯されました


    ・・黄昏の室戸岬の浜・・


   そこには 大将とおいもの姿が・・

大将 「どうしたんです?おいもさん?ワシをこんな所に呼び出して・・」


おいも 「大将様に・・お渡ししたいモノがありまして・・」


大将 「渡したいモノ?」

おいも 「これですわ・・」


大将 「これは!米一俵!? こんな大事なモノ・・いただくわけには・・」

おいも 「いえ・・もらってください・・」

大将 「おいもさん・・」

おいも 「大将・・」


  二人は見つめあいました・・

  しばらくして・・


恥ずかしがる大将 「あっ!いけない・・つい・・おいもさんを・・見とれてしまった・・」

恥ずかしがるおいも 「あっ!こちらこそ・・つい・・お恥ずかしい・・」


照れる大将 「分かりました・・このお米は頂きます・・じつは・・子分に食わすモノが無くて・・困っていたのです・・」


おいも 「そう・・それは・・良かった・・」

大将 「おいもさん・・ありがとう・・」


おいも 「もう一つ・・大将に・・差し上げたいモノ・・。いえ、預けたいモノがあるんです・・」


大将 「???」


おいも 「ワタクシです・・。 もう・・身も心も・・あなたに・・委ねまする・・」

大将 「おいもさん・・いいんですか? ワシなんかで・・」


おいも 「大将様・・呼び捨てで・・おいもと呼んでください・・」

大将 「おいも・・愛してる・・」


おいも 「ワタクシも・・」

大将  「おいも・・」

  大将は!おいもの体に抱きつきました!


おいも 「大将様! ・・こんなところで・・恥ずかしい・・」

大将 「ワシは・・おいもが好きだ・・この気持ちを抑えられない・・」


おいも 「ああ・・なんて力強い・・。 大将・・大将・・大将・・」

大将 「おいも・・おいも・・おいも・・おいも・・・


   その時!!

高僧(行司) 「おいも! こら早く!塩をまかんか!(怒)」

我に帰ったおいも 「え? ああ・・はい。」


  おいもは塩をまきました。

ニヤニヤするおいも 「フフ・・フフ・・フフ・・・(なるほどね・・米で大将を釣る・・名案だわ・・)」


おいもを見る高僧 「なにを笑っておるんじゃ? 気持ち悪いおなごじゃの~・・」


  また次回。

この物語はほとんどフィクションです

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