びしゃご 62 室戸荘
そして・・相撲大会当日に・・
・・24番札所最御崎寺(大会場)・・
本堂の中には・・家老と家臣ABが・・
家老 「まだか?」
家臣A 「はい・・まだ・・。」
家臣B 「おそいですな~」
その時!
住職 「お待たせしました・・これが組み合わせ表です・・。」
住職は相撲大会の組み合わせ表を家老に渡しました・・
家老 「なんだ・・全部で6名だと?こんなに少ないのか?」
住職 「はい・・米一俵という優勝賞品は破格とは思いますが・・何故か・・少ないんです・・」
注:六助のヨメが村人達を脅したため。
家老 「勝ちあがり戦(トーナメント戦)だろう?・・最低、あと二人は欲しいな・・。」
住職 「おっしゃる通りです・・。」
家臣A 「相撲大会の参加者は・・ 「びしゃごの夫」に「六助のヨメ」「五助」「六助」「おいも」に「おなす」か・・。」
家臣B 「ははは(笑) あのぐ~たらの「びしゃごの夫」が出るのか!?笑える!(笑)」
家老 「よし!おぬし達二人(家臣AB)が出ろ!これで8人じゃ!」」
家臣AB 「ええ!?」
家老 「いや・・だめだな~・・。侍が出ると・・村人が遠慮して真剣勝負では無くなるか・・」
家臣AB 「ほ・・。(安堵)」
その時!
大将 「家老様・・ワシを出させてください・・。」
大将が現れました!
家老 「なぜココに?」
大将 「相撲大会で優勝し、米一俵を手に入れるために・・。」
家老 「二日前に忠告したはずだが・・。おぬしら鯨漁の者達は相撲大会に出るなと・・。米は十分、土佐藩から贈呈したはずじゃ・・。」
大将 「あの米は・・まだ手をつけていません・・。お返しいたします・・。」
家臣AB 「なに!我ら土佐藩の好意を・・受取れないと申すか!(怒)」
家老 「おぬしら(家臣AB)は黙っておれ・・。」
家臣AB 「・・・。」
家老 「なぜ受け取らぬ・・。ほかの鯨漁の者達は納得しておるのか?」
大将 「はい。下の者も承知してくれました・・。 支援は必要最低限な道具だけで十分です。 我々はココで鯨漁をずっと続けていこうと決めておるが故に過剰な特別扱いはいりませね・・。我々も室戸の村人と同じ扱いで結構。 我々の食料は・・我々が鯨漁で稼ぎ手に入れます・・。」
家老 「あい分かった・・。 これから・・我が土佐藩はおぬしらには必要最低限の支援しかせぬ・・。 おぬしの取り組みを楽しみにしておるぞ・・。」
大将 「は! 土佐藩、そして家老様のご好意は心からありがたく思っております・・。 では・・失礼いたします・・。相撲大会に出る用意しなければならないので・・。」
大将は何処へ・・
家臣B 「まったく!脱藩漁師のクセに格好つけおって!(怒)」
家臣A 「我々の支援は一切いらないだと・・。そのうち家老様に泣きついて来るだろう・・」
家老 「・・・。」 また次回。
この物語はほとんどフィクションです