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2009年09月28日(月)

びしゃご 61  室戸荘

 高僧は凄い勢いで猪鍋を食べていました・・。

肉をガツガツ食べる高僧 「うまいうまい!パクパク!」

  びしゃごと夫はそれをじ~と見つめていました。


夫 「くっ!坊主のクセに!あんなに肉を・・(ヨダレ)」

びしゃご 「あなた・・このままでは汁の一滴も残りそうも無いです・・(涙)」


  そして・・

ツマヨウジを刺す高僧 「ごちそうさん・・あんまり旨いものだから全部食べてしもうた・・し~し~(ヨウジの音)」

夫 「くっ、ワシとびしゃごの分も喰うなんて!おまんには仏心は無いのか!?(怒)」

高僧 「まあ~まあ~そう言うな・・約束は守る・・。では失礼する・・。」


  高僧は何処へ・・


びしゃご 「あなた・・なぜ・・お坊さんに大事な食料を・・?」

夫 「明後日の相撲大会に勝つためぜよ・・。アイツは相撲大会の行司ぜよ・・。」

びしゃご 「まさか・・あなた!?」

夫 「し!声がでかい・・。そうじゃ・・八百長じゃ・・(ニヤ)」

びしゃご 「・・・。」

夫 「どうした?うかない顔して?」

びしゃご 「ズルして勝つなんて・・男らしく無いです!(怒)」

夫 「びしゃご・・ワシがどうやって「大将」に勝てるんじゃ・・。今日の昼のワシと大将の相撲練習を見たやろ?99戦99敗ぜよ・・。八百長は仕方無いんじゃ・・。」

びしゃご 「・・・。」


  その頃・・

  六助の家の入り口では・・

六助 「アンタか・・ヨメが待ってるよ・・。」

高僧 「フフ・・さようか・・。」

  六助は高僧を家の中に入れ・・六助のヨメの前に案内しました・・

六助のヨメ 「待っていたよ・・遅かったじゃないか?」

高僧 「ワシも忙しくてな・・。で?条件は?」

六助のヨメ 「一試合で十分だ・・。」

高僧 「なるほど・・大将との試合だけでいいんじゃな?」

六助のヨメ 「ああ・・他の男共はワタシの相手にならないからね・・(ニヤ) あんまり八百長しすぎるとバレかねないしね・・。」

高僧 「分かった・・では、もう失礼するぞ・・。誰かに見られたら大変だからな・・。六助のヨメよ・・約束は守るのじゃぞ・・。」

六助のヨメ 「米の5分の1かい? ガメツイ坊主だ・・。そっちこそしっかりやるんだよ・・バレないようにね・・(ニヤ)」

高僧 「あたりまえの事をするだけじゃ・・」 


  そして・・相撲大会当日に・・   また次回。

この物語はほとんどフィクションです

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