びしゃご 53 「室戸相撲大会編」開始! 室戸荘
・・・室戸岬の海上・・・
夫は六助と一緒に室戸岬の海上で仕事(魚釣り)をしてました。
夫 「最近・・全然やの~・・。」
六助 「ああ、ホンマや・・このひと月、全然釣れん・・。」
夫 「帰るか・・?」
六助 「うん・・。」
夫と六助は家に帰りました・・。
・・・びしゃごの家・・・
夫 「びしゃご♪帰ったぞ♪」
びしゃご 「あなた・・おかえりなさい・・。」
夫 「・・びしゃご痩せたの~。」
びしゃご 「あなたも・・。」
夫 「ここ数日はワシ・・イモのツルか木の皮くらいしか食べてないからの~・・。」
びしゃご 「どうでした?もしかして今日も?」
夫 「モチロン!坊主(釣果ゼロ)ぜよ!」
その時!びしゃごが貧血で倒れました!
夫 「びしゃご!大丈夫か!?」
痩せ衰えたびしゃご 「はっ、はい・・なにせこの何日・・何も食べて無かったもので・・。」
夫 「ちょっと、待っとけ!近所のモンに食い物を分けてもろうて来るぜよ!」
夫は隣りの六助の家の前へ・・。夫が家の戸を開けようとすると中から声が聞こえました!
六助のヨメ 「この能無し!役立たずが!!(激怒)」
六助 「そっ、そんな事言われても・・相手は自然じゃ!・・な?仕方無いやろ~?」
六助のヨメ 「ああん!(怒)ワタシに口ごたえする気かい・・?いい度胸してるね~。ボキボキ(手を鳴らす音)」
六助 「ひいいーー!!(怯え)」
そして・・家の中はシ~ン静まりかえりました・・・・
夫 「いかん・・とても食い物をもらえる空気じゃないぜよ・・。」
その時、近所の五助が夫の元へ・・。
五助 「どうしたぜよ?」
夫 「おおう♪五助♪おまん家に食い物があったら分けてくれ♪」
五助 「アホー!バカ言うな!こんな不漁やにおまんに食い物を分けれるか!(怒)」
夫 「びしゃごが・・飢えて死にそうなんじゃ・・(涙)」
五助 「びしゃごが!?分かったすぐに持って行く!」
五助は家から食料を持って、びしゃごの家へ・・。
五助 「こんなモン(蒸かし芋)しかないけど・・びしゃご!食べてくれ!」
びしゃご 「五助さん・・ありがとうございます・・助かります・・。おいしい♪」
夫 「すまんな~五助~・・。」
五助 「気にするな・・ほんまにおまん(夫)もびしゃごも痩せたの~・・」
夫・びしゃご 「はい・・(涙)」
五助 「24番札所でする「相撲大会」にダメもとで出たらどうや?」
注:24番札所とは・・!お四国88ヶ所霊場の1つで・・室戸岬の先端に位置するお寺である・・。
夫 「はあ~相撲大会~?なんか面倒くさそうぜよ・・。」
五助 「なんでも・・優勝したら「米一俵」をもらえるそうやで。」
夫 「 !!! 」
びしゃご 「 !!!」 また次回。
この物語はほとんどフィクションです
24番札所です。