びしゃご (28) 室戸荘
びしゃごたちが「庄屋の家」についた時、家の中では、庄屋が独り言を・・。
庄屋 「はぁ~(タメ息)本当にこの村は貧しいの~・・まあ、土佐自体が貧しい土地やき仕方ないか・・はぁ~(タメ息)」
その時、びしゃごたちが家の中に・・。
役人AB 「庄屋どの~失礼します。」
庄屋 「これは、お役人さん。どうかしました?」
役人A 「じつは・・。」
役人は紀州からの漁師たちが室戸に来た理由を、庄屋に話しました。
びっくりした庄屋 「なーんと・・!・・それはまことか?お役人さん。」
役人B 「はい。びしゃごさんが、この者どもを、土佐でクジラ漁をさせるべき・・・と言うのでとりあえず庄屋殿のもとに・・。」
びしゃご 「どうか!おねがいします!」
庄屋 「・・・。」
夫 「ワシからもおねがいします。」
庄屋 「・・・アンタたちが、頭を下げることはないぜよ。この村・・いや、土佐にとってもウマイ話かもしれん・・。」
びしゃご 「良かった!」
庄屋 「たしかに国抜けは罪じゃが、この日本の各藩は、技術や知恵を持つ民をあちこちで引き抜いておる・・。ましてや、この貧しい土佐ではクジラ漁の知恵と技術はのどから手がでるほど、欲しいはずじゃ。」
びしゃご 「良かったですね!大将さん!」
大将 「ああ。」
庄屋 「すぐにでも、家老さまにお願いしに行こう。では、紀州からの漁師さん、ワタシに同行おねがいします。」(注:大名は参勤交代で不在のため)
大将 「はい。」
びしゃご 「あの~ワタシたちも一緒に行ってかまわんですか?」
庄屋 「別にいいぜよ。」
びしゃご 「では、おともします♪」
びしゃごたちは土佐の高知城に向かいました。 また次回。
この物語はほとんどフィクションです。