びしゃご (30) 室戸荘
侍A 「おまえら!どけーい!姫様のお通りじゃ!」
びしゃご 「はい!すいません!」
びしゃごたちの方を見つめる姫 「・・。」
侍数人と姫様がびしゃごたちの横を通り過ぎました。
漁師A 「ほう~、あれが土佐の姫様か・・まだ若いが、カワイらしかったの~ニヤリ(微笑)」
紀州からの漁師達(3名) 「はっはっは!おぬしなど相手にもされぬわ!(笑)」
漁師A 「うるさいわい!(怒)」
しばらくして、庄屋が来ました。
庄屋 「おまたせさん!家老殿もクジラ漁のハナシに興味をしめしての~すぐにでも会ってくれるそうじゃ!」
びしゃご 「良かったですね♪大将さん♪」
大将 「ああ・・。」
庄屋 「では、城の中に参ろうか?びしゃごさんと旦那さんは、ココでしばし待たれよ。」
びしゃごと夫 「はい。」
びしゃごと夫以外の人達は城門をくぐり中に入って行きました。
びしゃご 「・・・あなた、うまくいくと良いですね。」
夫 「ああ・・びしゃご、ココで立って待つのもアレやき・・あそこの木の下で待とう。」
びしゃごと夫は松ノ木の日陰へ・・。
びしゃご 「こうして、あなたと二人っきりになるのは久しぶりですね・・。」
夫 「ああ・・びしゃご・・紀州におる時も、ずっとおまんに会いたかった・・。」
びしゃご 「あなた・・。」
その時!一人の虚無僧がびしゃごたちの前に立ち笛を吹き出しました。
虚無僧 「ピー!ピー!ピー!」
夫 「なんじゃい!おまんは!人の邪魔をするなっちゃ!」
虚無僧は夫の威勢に少しとまどいましたが、すぐにマスクをはずしました。(すいません。虚無僧のかぶってるモノの名前が分からずに、ココではマスクにさせていただきました・・。)
夫 「 !! 」
びしゃご 「あなたは!」 また次回。
この物語はほとんどフィクションです