« 2月3日は節分   最御崎寺へんろセンター | メイン | 蕗の薹は順調に   うまめの木  »

2010年02月03日(水)

びしゃご 75話  室戸荘

    その直後! 家老の腰に衝撃が!


家老 「あう! (ぎっくり腰が!?)」


   家老はぎっくり腰で立つことが出来ず座ったまま・・

   それを見た五助は・・


五助 「どうしたんですか?家老様? 家老様が立たないと相撲にならんです。」


家老 「・・・。」


高僧(行司) 「家老殿?真剣にやってくだされ・・」


   すると・・


家老 「高僧殿に五助よ・・・どうやら・・腰を落とした時に・・腰をいためたようだ・・」

五助・高僧 「それで?」


家老 「ようするにじゃ・・立つことが出来ないのだ・・どうする?」


   高僧は座ったままの家老を見ながら・・

高僧 「それは弱りましたな・・もう、試合は始まってしまいました・・・」


家老 「取り直しはできんのか? おそらく・・少し揉めば良くなると思うが・・」


高僧 「無理です・・一度、両者の手が地面についた以上・・決着をつけないと・・」


家老 「さようか・・・ワシも武士じゃ・・最後は潔く・・」


五助 「家老様・・・お覚悟を・・失礼いたします・・」

  五助は・・座ったままの家老の両肩を掴みました・・

家老 「五助よ・・ワシの負けじゃ・・とどめをさせい・・良い試合であった・・」


五助 「はい。では・・」

   五助が押すと家老はコロリっと転びました・・

高僧(行司) 「勝負あり! 勝者五助! (これまでで一番・・酷い試合じゃったの~・・)」


五助 「おかあ!おとう!勝ったぞ!」

五助の両親 「ふう~・・まあ・・家老様がぎっくり腰になってくれて良かった・・」


   しかし!室戸の村人は!

村人全員 「こら!五助!おまえのせいで!一文もらえなくなったじゃねえか! 空気を読まんかい!(怒)」


   五助に罵声を!


   その時!五助が!


五助 「皆の衆!静かにしろい!」

村人全員 「なんやと!(怒)」


五助 「ワシが優勝したら!米も小判もおまんらに分けちゃう!」

村人全員 「!!!」


五助 「ワシが欲しいモノは・・米も小判も欲しいが・・ココまできたら・・優勝や!みんなワシを応援してくれ!」


   すると!


村人全員 「五助!五助!五助!(連呼)」


   なんと!五助は一躍!村のヒーローに!

   それを見ていた決勝進出者の「おいも」は・・


おいも 「ふ~ん♪ 五助って、けっこう男らしくて・・ヤルじゃない♪」

   その頃・・

   敗れた家老は控え室に・・

家臣A 「家老様!お腰・・大丈夫ですか!?」

   家老は腰を揉まれながら・・

家老 「はっはっは!(笑) 勿論じゃ!」


家臣B 「まさか・・ぎっくり腰になるとは・・残念です・・」


家老 「まあ・・ワシが勝ってたら、室戸の村人にとってはつまらんかっただろう? まあ・・悔しさはあるが、良しとするか。」

家臣AB 「はあ~?」

家老 「これで・・決勝に残った二人は・・「おいも」と「五助」の若い二人か? 決勝が楽しみじゃ・・」


 また次回。

この物語はほとんどフィクションです

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://122.200.224.147/cmt/mt-tb.cgi/801

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)