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2009年08月28日(金)

びしゃご 57話  室戸荘

 ・・・室戸岬の山中・・・

 びしゃごと夫は山で食料になるキノコを探しに来ました。

びしゃご 「どこかに美味しそうなキノコはないかしら?」

夫 「シイタケでもないかの~・・ん?美味しそうなキノコを見つけたぜよ!」

  夫はタマゴタケを見つけました!

タマゴダケ(食用)
(↑タマゴダケです。フランス料理にも使われる「皇帝キノコ」非常に美味である。)

タマゴダケを見つめる夫 「うまそうなキノコやの~(ヨダレ)」 

びしゃご 「家で焼いて食べましょう♪」

   その時!何処からか高僧が現れました!

高僧 「びしゃごの亭主よ!それは猛毒のキノコじゃ・・。」

夫 「なに!このキノコは猛毒なんか~・・。」

びしゃご 「そんな・・。」

高僧 「ソレ(タマゴダケ)はワシが預かって処分しよう・・。誰かが食べてしまっては大変じゃ・・・。」

夫 「坊さん助かったぜよ!礼を言うわ♪」

高僧 「あたりまえのことをしただけじゃ・・。」

  その時!びしゃごが何かを見つけました!

びしゃご 「ココに違うキノコが二つもありました♪」

クリタケ(食用)
(↑クリタケです。非常に美味)

キヌガサタケ(食用)
(↑キヌガサタケ。食べれます。)

  びしゃごはクリタケとキヌガサタケを手に取りました。

キノコを見つめるびしゃご 「おいしそう~(ヨダレ)」

高僧 「びしゃご!早まるな・・!それも猛毒のキノコじゃ・・。」

びしゃご 「そっ、そんな・・。」

  高僧はびしゃごからクリタケとキヌガサタケを奪い取りました。

高僧 「コレも危険なキノコじゃ・・ワシが預かろう・・。」

びしゃご 「はい・・(涙)」

夫 「室戸の山にこんなにたくさん毒キノコがあったなんて!・・ん?」

  夫は新たなキノコを見つけて高僧に見せました。

夫 「コレは喰えるのか?」

高僧 「むうう・・!」

ドクツルタケ(猛毒)
(↑ドクツルタケ。猛毒。)

高僧 「コレは本物の毒キノコじゃ!その辺にでも捨てておけ!」

夫 「そうか残念ぜよ・・。(ポイ)」

びしゃご 「海も山も食べれるものがない・・。(涙)」

高僧 「そろそろ日が暮れる・・。ワシは帰るがおぬしらも日が暮れる前に帰ったほうが良いぞ・・。なんでも最近は熊が出るらしいからの~・・。」

びしゃご 「はい・・。」

  高僧は帰りました。そして・・。

びしゃご 「あなた・・やっぱりここの辺には毒キノコしかないみたいです・・。」

夫 「・・びしゃごは先に家に帰っておれ。」

びしゃご 「あなたは?」

夫 「家に帰っても食う物は全くないやろ・・。ワシはびしゃごに食わすキノコを探してから帰るぜよ♪」

びしゃご 「あなた・・。」

夫 「びしゃご・・。」

  二人は見つめ合いました・・。

びしゃご 「では、美味しいキノコを家で待ってます♪」

夫 「まかさんかい♪」

  びしゃごは家に帰りました。そして・・山中には夫一人に・・

夫 「しょうがないんで・・コレ(高知で料理屋の主人に貰ったムラムラダケ)をびしゃごに食わそうかの~♪(ニヤ)」

  夫はフトコロから「ムラムラダケ」を出してニヤニヤしていました・・

  その時!  また次回。

この物語はほとんどフィクションです

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