びしゃご 57話 室戸荘
・・・室戸岬の山中・・・
びしゃごと夫は山で食料になるキノコを探しに来ました。
びしゃご 「どこかに美味しそうなキノコはないかしら?」
夫 「シイタケでもないかの~・・ん?美味しそうなキノコを見つけたぜよ!」
夫はタマゴタケを見つけました!
(↑タマゴダケです。フランス料理にも使われる「皇帝キノコ」非常に美味である。)
タマゴダケを見つめる夫 「うまそうなキノコやの~(ヨダレ)」
びしゃご 「家で焼いて食べましょう♪」
その時!何処からか高僧が現れました!
高僧 「びしゃごの亭主よ!それは猛毒のキノコじゃ・・。」
夫 「なに!このキノコは猛毒なんか~・・。」
びしゃご 「そんな・・。」
高僧 「ソレ(タマゴダケ)はワシが預かって処分しよう・・。誰かが食べてしまっては大変じゃ・・・。」
夫 「坊さん助かったぜよ!礼を言うわ♪」
高僧 「あたりまえのことをしただけじゃ・・。」
その時!びしゃごが何かを見つけました!
びしゃご 「ココに違うキノコが二つもありました♪」
(↑クリタケです。非常に美味)
(↑キヌガサタケ。食べれます。)
びしゃごはクリタケとキヌガサタケを手に取りました。
キノコを見つめるびしゃご 「おいしそう~(ヨダレ)」
高僧 「びしゃご!早まるな・・!それも猛毒のキノコじゃ・・。」
びしゃご 「そっ、そんな・・。」
高僧はびしゃごからクリタケとキヌガサタケを奪い取りました。
高僧 「コレも危険なキノコじゃ・・ワシが預かろう・・。」
びしゃご 「はい・・(涙)」
夫 「室戸の山にこんなにたくさん毒キノコがあったなんて!・・ん?」
夫は新たなキノコを見つけて高僧に見せました。
夫 「コレは喰えるのか?」
高僧 「むうう・・!」
(↑ドクツルタケ。猛毒。)
高僧 「コレは本物の毒キノコじゃ!その辺にでも捨てておけ!」
夫 「そうか残念ぜよ・・。(ポイ)」
びしゃご 「海も山も食べれるものがない・・。(涙)」
高僧 「そろそろ日が暮れる・・。ワシは帰るがおぬしらも日が暮れる前に帰ったほうが良いぞ・・。なんでも最近は熊が出るらしいからの~・・。」
びしゃご 「はい・・。」
高僧は帰りました。そして・・。
びしゃご 「あなた・・やっぱりここの辺には毒キノコしかないみたいです・・。」
夫 「・・びしゃごは先に家に帰っておれ。」
びしゃご 「あなたは?」
夫 「家に帰っても食う物は全くないやろ・・。ワシはびしゃごに食わすキノコを探してから帰るぜよ♪」
びしゃご 「あなた・・。」
夫 「びしゃご・・。」
二人は見つめ合いました・・。
びしゃご 「では、美味しいキノコを家で待ってます♪」
夫 「まかさんかい♪」
びしゃごは家に帰りました。そして・・山中には夫一人に・・
夫 「しょうがないんで・・コレ(高知で料理屋の主人に貰ったムラムラダケ)をびしゃごに食わそうかの~♪(ニヤ)」
夫はフトコロから「ムラムラダケ」を出してニヤニヤしていました・・
その時! また次回。
この物語はほとんどフィクションです