« 日沖枕状溶岩。徳増 | メイン | おいしそうなすいかでしょ     太田旅館 »

2009年08月31日(月)

びしゃご 59話    室戸荘

  そして・・夫と熊は仲良しになりました。

熊 「ガウ! (あなた!これも差し上げます♪)」

夫 「これは!?」

  熊は自分の巣から食料を持って来ました。

夫 「たくさんの栗にキノコに木の実に・・なんか分からん肉もあるぞ♪・・いいのか?」

熊 「ガウ! (いいの・・その肉はイノシシよ♪ウフ♪亭主に怒られるかもしれないけど・・あなた(夫)のためだもの・・。)」

夫 「すまんな♪」

  夫はあらかじめ用意してたフロシキに熊からもらった食料を包みました。

夫 「じゃ♪元気でな♪」

熊 「ガウ! (あなたもお元気で・・)」

  熊に見送られながら・・夫は家に帰りました・・。その途中、六助がキノコを探してました。

夫 「おい♪六助!おまんキノコを探しゆうが~か?」

六助 「おおう!お前も来とったか!・・全然キノコがないぜよ・・。ん?おまえ・・フロシキの中に何を入れてるんや?」

夫 「ふふふ・・食料ぜよ!」

六助 「なに!・・すまんワシにそのフロシキの中に食料を少し分けてくれんか?」

夫 「はあ~?冗談じゃないぜよ!この食料はワシが命懸けで手に入れた食料ぜよ!(怒)」

六助 「お前のためじゃ・・早く少しだけでいいから分けるんじゃ・・。」

夫 「死んでもイヤぜよ!(怒)」

  その時!草陰から・・誰かが!

??? 「ふふふ・・荷物をよこしな!ココで本当に死ぬかもしれないよ!(笑)」

夫 「おまんは!?」

  ???の正体は「六助のヨメ」でした!

六助のヨメ 「あんた!(六助) そのフロシキを取りな・・。」

六助 「へい!」

夫 「くそ~・・。」

  夫は食料を六助に渡しました・・。

フロシキをあさる六助のヨメ 「ふ~ん・・栗にキノコに木の実に・・なんだい!肉もあるじゃないかい!(喜び)」

夫 「・・頼む!半分・・いや3分の1でいいから・・ワシら夫婦の分も残してくれ・・。」

六助 「分けてやれ・・。」

キノコをかじる六助のヨメ 「あ~ん・・イヤだね!さっさと家に帰りな!」

夫 「そっ、そんな・・。」

  その時!そこに熊が現れました!そして六助のヨメに対して吠えました!

熊 「ガウ! (食料をその人に返しなさい!(怒))」

夫 「熊!」

六助のヨメ 「おもしろい・・。」

  そして!六助のヨメと熊はお互い威嚇を始めました!


熊に威嚇する六助のヨメ 「ぐるるる・・!!」

六助のヨメを威嚇する熊 「ガオー!!」


熊を応援する夫 「熊がんばれー!」

ヨメを応援する六助 「がんばれー!」


  しばらくして・・熊は巣へ・・。六助のヨメは家に帰りました。

(注)野生の世界では・・お互いの力が均等とみたら・・戦いはせず・・お互いにその場をさるそうです。(自然界で深手を負うことは死を意味するため)

六助 「ありゃりゃ・・アイツ(ヨメ)・・食料も持って行かずに帰りおった・・。」

夫 「六助!食料は返してもらうぞ!(怒)」

六助 「モチロンじゃ・・。すまん・・今回の食料の件は許してくれ!」

  六助は食料の入ったフロシキを夫に渡しました。

夫 「・・・六助!食料を半分持って行け。」

六助 「へ?」

夫 「ワシとお前は子供の頃からの友達やろう♪困った時はお互い様ぜよ♪」

六助 「・・・。」

  六助は黙ってフロシキの中の食料を半分もらいました。

食料を持った六助 「・・ホンマにいいのか?」

夫 「ワシの気が変わる前に早く家に帰るぜよ♪」

六助 「・・・ありがとう。」   また次回。

この物語はほとんどフィクションです

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://122.200.224.147/cmt/mt-tb.cgi/692

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)