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2009年07月24日(金)

びしゃご 56   室戸荘

  ・・・鯨漁の漁場・・・

鯨漁の漁場には家老と家臣たち(家臣ABと他の家臣達)が大将を待ってました。

家臣A 「まったく・・家老様を待たせるとは・・。」

紀州からの漁師達 「すいません・・。」

家臣B 「まことじゃ!あの男(大将)・・何様じゃ!」

家老 「おぬしら少し静かにせんか・・。」

家臣AB 「・・・。」

  その時、大将が現れました。

大将 「申し訳ありません・・。」

家老 「よい、気にするな。」

家臣AB 「・・・。」

家老 「では・・おぬしらが鯨漁をするのに必要な物を申すがよい。」

大将 「まずは幾つかの「舟」。それから・・「人員」と「モリ」「網」「縄」。」

家老 「あい分かった!それらのモノはわが藩が用意いたそう。」

大将 「ありがとうございます。」

家老 「・・他に必要な物があるだろう?」

大将 「・・・いえ。」

家老 「ははは(笑)強がりを言うでない・・。おぬしらに今一番必要な物を持って来てやったぞ・・アレを持って来い!」

  家老の号令で家臣達が米俵を八俵持ってきました!

漁師A 「米じゃ!(興奮)」

紀州からの漁師達 「こんなにたくさん!(喜)」

大将 「・・・。」


家老 「室戸が食糧難と聞いておった。これでしばらくの間は喰うには困らんだろう。」

漁師A 「ワシは土佐藩に忠誠を尽くしまする!」

家老 「ははは(笑) 期待しておるぞ。」

紀州からの漁師達 「ワシらも土佐藩のために鯨漁を精一杯やらせてもらいます♪」

家老 「うむ・・焼尽(しょうじん)せい!(笑)」


大将 「・・・。」

家老 「おぬし(大将)どうした?・・米が要らぬのか?」

漁師A 「大将!どうしたんですかい?・・大将はワシら下のモンにメシを食わせて大将はココ数日ほとんど何も食べて無かったじゃないですかい!コレでワシらも大将も助かりますわい!」

紀州からの漁師達 「大将!」

大将 「・・・。」

  大将は家老に頭を深く下げました。

家老 「・・・。」

大将 「ワシらは明日食うモノにも困っておりました・・。何から何まで感謝いたします・・。」

家老 「なによりじゃ。」

家臣A 「家老様・・そろそろ泊まりの24番札所へ参りましょう・・。」

家老 「うむ。おぬしら(大将たち)・・ワシたちは明後日の相撲大会を見て高知へ帰るが、おぬしたちは相撲大会に出るつもりか?」

大将 「米を目当てで出るつもりでしたが・・」

家老 「忠告じゃ・・辞めておけ。おぬしらにはもう十分の米がある。」

大将 「分かりました・・。」

家臣A 「家老様・・24番札所の住職様が首を長くしてお待ちでしょう。そろそろ・・。」

家老 「では、参るか。」

  家老と家臣たちは24番札所へ・・。

漁師A 「大将!良かったですな~♪」

大将 「コレでしばらくは喰うには困らんな・・。」

漁師A 「おめえら(紀州からの漁師達)早速メシの仕度するぞ!」

紀州からの漁師達 「あいよ!」

 
  その頃・・びしゃごと夫は室戸岬の海岸で食べれる貝を探してました。

びしゃご 「全然、何処にも食べれる貝が無い・・。あるのは食べれない貝ばかり・・。」

夫 「おそらく村のみんなが食える貝を全部獲ってしもうたのかもしれんぜよ・・。」

びしゃご 「そんな・・。」

夫 「びしゃご・・日が暮れる前に山でキノコでも探すか・・?」

びしゃご 「はい・・。」 

びしゃごと夫は山へキノコ探しへ・・。 また次回。

この物語はほとんどフィクションです

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