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2009年07月23日(木)

びしゃご 55  室戸荘

  ・・室戸岬の海岸・・

  相撲の特訓をするため・・大将は夫を連れ海岸へ・・。それにびしゃごも着いてきました。

大将 「じゃあ、始めるか・・。」

  大将は着物を脱ぎ始めました。

夫 「大将!何を始めるんですか?」

大将 「何って?本番稽古しかないだろう?」

おどろく夫 「たっ、大将と相撲ですかい!?」

  そして・・大将はフンドシ一枚姿に・・

  その体は・・体中キズだらけ・・そして、体中に力強さがみなぎってました。

びしゃご 「す、すごい・・体中キズだらけ・・。」

夫 「すっ、すごいカラダぜよ!さすがは元「紀州一の羽刺(モリ打ち)」ぜよ・・」

大将 「じゃあ、始めよう。」

夫 「はい!」

びしゃご 「あなた!がんばってください!」

  そして・・夫も着物を脱ぎ・・大将と本番稽古が始めました!

  そして・・一刻(二時間後)・・

夫を投げる大将 「どうした!?もう終わりか!?(汗)」

投げられた夫 「まだまだぜよ・・(汗)」

びしゃご 「あなた・・。」

  そして・・100回目の本番稽古を始めようとしましたが・・

起き上がれない夫 「アレ?足が立たん・・。」

大将 「どうやら体力の限界のようだな。」

夫 「くそ~・・。一回は大将に勝ちたかったぜよ!」

  夫は悔しがりました・・

大将 「ははは(笑) しかし最初に比べたら・・強くなったな。」

夫 「大将!まだまだ・・やれるぜよ!」

  夫はなんとか起き上がりました。

大将 「よし!次が最後にするか!」

フラフラの夫 「絶対に・・最後は勝つぜよ!」

夫を応援するびしゃご 「あなた♪がんばって♪」

  そして、100回目の本番稽古を始めようとした・・その時!漁師Aが海岸に!

漁師A 「大将ー!何処で油を売ってるんですかい!?土佐藩の家老様が漁場にお越しくださってますぜ!」

大将 「ああ・・すぐ行く。悪いが大事な用があるんで稽古はココまでだ・・。すまん。」

夫 「残念だな~・・(ガク)」

  大将は着物を着て、鯨漁の漁場へ・・。

  そして海岸では夫が疲れ果ててました・・

びしゃご 「あなた♪おつかれさまです♪どうぞお水を♪」

  びしゃごは夫に水を渡しました。

夫 「すまんな~・・ゴクゴク」

びしゃご 「正直・・見直しました♪あなたにあんなに熱いトコロがあるなんて♪」

夫 「でも・・大将に一回も勝てんかった・・。」

びしゃご 「・・あなた、今からこの辺の食べれる貝を一緒に探しましょう♪美味しいナガレがあるかもしれません♪」

(注:ナガレとは室戸岬を代表する貝である!姿は鮑にそっくりですが、サイズは鮑より小さい(貝殻に幾つかの穴があるのが特徴)非常に美味である。9~3月は禁漁期間のために食べれません。)

夫 「そうやな・・相撲大会に備えて食い物を探して精をつけんとな♪」

びしゃご 「はい♪」  また次回。

この物語はほとんどフィクションです

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