びしゃご 55 室戸荘
・・室戸岬の海岸・・
相撲の特訓をするため・・大将は夫を連れ海岸へ・・。それにびしゃごも着いてきました。
大将 「じゃあ、始めるか・・。」
大将は着物を脱ぎ始めました。
夫 「大将!何を始めるんですか?」
大将 「何って?本番稽古しかないだろう?」
おどろく夫 「たっ、大将と相撲ですかい!?」
そして・・大将はフンドシ一枚姿に・・
その体は・・体中キズだらけ・・そして、体中に力強さがみなぎってました。
びしゃご 「す、すごい・・体中キズだらけ・・。」
夫 「すっ、すごいカラダぜよ!さすがは元「紀州一の羽刺(モリ打ち)」ぜよ・・」
大将 「じゃあ、始めよう。」
夫 「はい!」
びしゃご 「あなた!がんばってください!」
そして・・夫も着物を脱ぎ・・大将と本番稽古が始めました!
そして・・一刻(二時間後)・・
夫を投げる大将 「どうした!?もう終わりか!?(汗)」
投げられた夫 「まだまだぜよ・・(汗)」
びしゃご 「あなた・・。」
そして・・100回目の本番稽古を始めようとしましたが・・
起き上がれない夫 「アレ?足が立たん・・。」
大将 「どうやら体力の限界のようだな。」
夫 「くそ~・・。一回は大将に勝ちたかったぜよ!」
夫は悔しがりました・・
大将 「ははは(笑) しかし最初に比べたら・・強くなったな。」
夫 「大将!まだまだ・・やれるぜよ!」
夫はなんとか起き上がりました。
大将 「よし!次が最後にするか!」
フラフラの夫 「絶対に・・最後は勝つぜよ!」
夫を応援するびしゃご 「あなた♪がんばって♪」
そして、100回目の本番稽古を始めようとした・・その時!漁師Aが海岸に!
漁師A 「大将ー!何処で油を売ってるんですかい!?土佐藩の家老様が漁場にお越しくださってますぜ!」
大将 「ああ・・すぐ行く。悪いが大事な用があるんで稽古はココまでだ・・。すまん。」
夫 「残念だな~・・(ガク)」
大将は着物を着て、鯨漁の漁場へ・・。
そして海岸では夫が疲れ果ててました・・
びしゃご 「あなた♪おつかれさまです♪どうぞお水を♪」
びしゃごは夫に水を渡しました。
夫 「すまんな~・・ゴクゴク」
びしゃご 「正直・・見直しました♪あなたにあんなに熱いトコロがあるなんて♪」
夫 「でも・・大将に一回も勝てんかった・・。」
びしゃご 「・・あなた、今からこの辺の食べれる貝を一緒に探しましょう♪美味しいナガレがあるかもしれません♪」
(注:ナガレとは室戸岬を代表する貝である!姿は鮑にそっくりですが、サイズは鮑より小さい(貝殻に幾つかの穴があるのが特徴)非常に美味である。9~3月は禁漁期間のために食べれません。)
夫 「そうやな・・相撲大会に備えて食い物を探して精をつけんとな♪」
びしゃご 「はい♪」 また次回。
この物語はほとんどフィクションです