びしゃご 54 室戸荘
そして、翌日の昼頃・・。
目覚める夫 「ふあ~(アクビ) 今日もよく寝たぜよ♪あれ?びしゃごは何処じゃ?」
夫が目覚めた時には家の中にびしゃごの姿はありませんでした。
夫 「びしゃごは何処に行ったんじゃ?」
夫は外に出ました・・。
木にテッポウ(ツッパリの練習)を打つびしゃご 「どすこ~い!どすこ~い!」
なんと!びしゃごは木にテッポウ(ツッパリの練習)を・・!
夫 「びしゃご!?おまん何しゆう!?」
びしゃご 「あなた、見て分かりません?相撲の練習をしてるんです・・。(汗)」
夫 「おいおい!なんぼ練習したって・・びしゃごの細い体じゃ相撲にならんぜよ!(笑)」
びしゃご 「そ、そんな・・。でも、お米が欲しい・・。」
夫 「分かった!ワシが相撲大会に出て優勝してびしゃごに白い米を食わせてやるぜよ♪」
びしゃご 「あなた!本当ですか♪」
夫 「モチロンじゃ♪」
その時!
??? 「フフ・・あんた達(びしゃご・夫)の痩せ細った体で本気で室戸相撲大会で優勝できると思っているのかい?(微笑)」
夫 「ダレぜよ!?」
六助のヨメ 「ワタシだよ!(笑)米はワタシがもらうよ・・(ニヤ)」
びしゃご 「六助さんの奥さん!」
夫 「・・・。(こんな熊のような化け物(六助のヨメ)と相撲したら確実に大怪我するぜよ・・)」
六助のヨメ 「今回、ワタシの出場を知った村人達は、次々と相撲大会を辞退をしてるらしいよ♪びしゃごちゃん達も怪我したくなかったら・・米は諦めな。」
夫の方を見るびしゃご 「あなた・・。」
夫 「びしゃご・・残念やが諦めよう・・。あの女には勝てん・・。」
びしゃご 「はい・・。(涙)」
六助のヨメ 「よ~し!あんた達はなかなか頭がイイね~♪」
その時!なんと大将が!
大将 「やけに相撲大会の辞退者が多いと思ったら・・アンタ(六助のヨメ)が一枚噛んでたワケか・・。」
六助のヨメ 「大将!? フフ・・人聞きが悪いコト言うね~(笑)ワタシはただ皆に忠告して回ってるだけだよ。ワタシだって人に怪我させたくないからね。」
大将 「オレにも忠告したらどうだ?」
六助のヨメ 「・・・アンタも出るのかい?」
大将と六助のヨメは睨み合いに・・!
大将 「鯨漁の仲間の食料が不足してるからな・・アンタ(六助のヨメ)には負けない。」
六助のヨメ 「フフ・・面白くなりそうだね・・行くよ!あんた(六助)!」
六助 「へい!」
六助夫婦は何処へ・・
夫 「アイツ(六助)おったんか・・。」
大将 「ところで・・びしゃごさんのためにアンタ(夫)は相撲に出ないのか・・?相撲は何が起こるか分からんぞ。」
びしゃご 「あなた・・。」
夫 「紀州の海で命を助けて頂いた大将のお言葉・・分かりました!大将・・決勝で待ってます!」
びしゃご 「あなた!がんばって!(笑)」
大将 「よし!じゃあ今から浜でオレと相撲の練習するか?」
夫 「え?いいんですか?お願いします!」 また次回。
この物語はほとんどフィクションです