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2009年01月31日(土)

びしゃご 38  室戸荘

一方・・その頃・・闘犬会場の客席では・・

お姫様 「よし!ソコじゃ!噛みつけい!(興奮)」

家臣A 「姫様!! やはりココでしたか・・。」

お姫様 「なんじゃ?・・どうしたのじゃ?」

家臣A 「どうしたではございません・・姫さまが居なくなったと城中が大騒ぎでございます・・。ワタシと一緒に早くお帰りください。」

お姫様 「なんと・・みんなに心配をかけてしまっていたのか・・。霧丹歩vs土佐鰹が見たら帰ります・・。」

家臣B 「では、拙者は城に姫様は無事と報告してまいります。」

家臣A 「すまぬな。」

  家臣Bはお姫様の無事を報告しに城に行きました。

お姫様 「ところでそなた・・。」

家臣A 「なんでございましょう?」

お姫様 「お金を持っておるか?」

家臣A 「お金でございますか?・・多少は持ってますが・・いくらほど必要なのでしょうか?」

お姫様 「二文じゃ。」

家臣A 「二文ですか?・・はいどうぞ。」

お姫様 「すまぬな♪ココでしばし待っておれ♪」

  お姫様は・・受付に夫を返してもらうためにお金を払いに行きました。

  
  ・・霧丹歩のオリの前・・

  受付たちは夫を霧丹歩のエサにするために・・オリに入れましたが・・霧丹歩は食べようとしませんでした。

若い衆A 「どうした霧丹歩!おなかが空いてるんだろう!はやくお食べ♪」

夫 「ひい~!」

霧丹歩 「ぐるる・・。(こんなまずそうなもの食えるか。)」

夫 「ダレか助けてー!」

  その時!

お姫様 「そなたたち!なにをしておる!」

受付 「ん?あんたはたしか?コイツ(夫)を一文で売った女だな・・なんか用かい?」

お姫様 「なんか用?ではありませぬ!ほれ、二文持ってまいりました・・。その者(夫)の縄を解き早く折りから出しなさい!(怒)」

受付 「ああん?お嬢さん・・この男(夫)はワシが買ったんだ。返す必要は無いはずだ・・(ニヤ)」

お姫様 「なんと!わらわの言うコトが聞けぬと言うのですか!無礼者!」

受付 「うるせえお嬢さんだ!者共出て来い!(怒)」

  そして、数人の若い衆が現れました。

  ・・そして。

縛られたお姫様 「わらわにこんなコトをしたらどうなるか・・知っておるだろうな?」

受付 「あ~ん?どうなるんだい?(笑)」

縛られたお姫様 「わらわは土佐藩主山内家の姫なのじゃ。」

受付 「 !! なんと!」

縛られたお姫様 「今すぐ・・コレ(縄)を解くのじゃ・・。」

受付 「・・・。(ちっ、こうなってしまったらどっちみちワシは重罪じゃ・・。仕方無い・・。)」

  受付はお姫様を引きずり・・霧丹歩のオリに入れようとしました。

お姫様 「そなた!何をする!(怒)」

受付 「これで・・証拠は残らん・・。」

お姫様 「ダレか助けて~!」

  その時!

びしゃご 「大将!ココです!」

  びしゃごが城から大将を連れて来ました。

大将 「コイツラが・・。」

受付 「なんだ!テメエ(大将)は!」

大将 「どうやら力づくでしか無理のようだな・・。」

受付 「者共!コイツ(大将)をやっちまえ!」

  若い衆数名が大将にかかって行きました・・が!

大将 「海の男をなめてかかってくるんじゃねえぞ・・。」

倒された若い衆全員 「すいません!全てあの男(受付)が悪いんです!」

びしゃご 「あれ?あの男(受付)がいません・・?」

大将 「どっかに逃げたんだろう・・。」

  大将はお姫様に近づきました・・。

大将 「お嬢さん・・お怪我はないかい?」

恋に落ちたお姫様 「ポっ・・いえ、あなた様のおかげで・・。(恥)」

  そして・・。夫をオリの中から救出しました。

びしゃご 「あなた・・体は大丈夫?」

夫 「ああ・・ワシがにらんだらアイツ(霧丹歩)がビビッての~(笑)」

びしゃご 「そうなんですか!?」

霧丹歩 「ぐるる・・。(・・・。)」


  そして・・。びしゃご達は高知城の呼ばれました。

  ・・・高知城内・・・

家老 「おぬし達・・特にそなた(大将)には・・なんとお礼を言ったらよいか・・。」

大将 「勿体無いお言葉・・。」

家老 「うむ・・。室戸の庄屋殿から聞いたが・・室戸での鯨漁・・我ら(土佐藩)も協力したい。」

びしゃごたち 「本当ですか!」

家老 「我藩も新たな財源は欲しい・・。そなたら紀州での鯨漁のノウハウを土佐藩で存分に発揮してくれ!」

びしゃごたち 「ははー!」

家老 「鯨漁の頭領には・・そなた(大将)を命ずる!」

大将 「ははー!」

  そして・・高知城外へ・・。

夫 「大将!良かったですね!」

大将 「ああ。・・・ん?」

  外ではお姫様が待っていました。

お姫様 「あなたさま・・。(恥)」

夫 「お姫様・・ワシを見送りに来たんですか?・・お姫様、やっぱりワシには嫁がおるんでお姫様とは・・・でも、どうしてもって言うんやったら♪」

お姫様 「邪魔じゃ!どけい!(怒)」

夫 「へ?」

  お姫さまは大将のもとへ・・。

お姫様 「わらわは本当の恋に落ちもうした・・。どうかわらわとお付き合いを♪」

大将 「お姫様・・ワシらのこれからの仕事は命がけです。他の男をあたってくだされ・・。」

お姫さま 「そっ、そんな!」

大将 「お姫様とは住む世界が違うんでな・・息災で。みんないくぞ!」

紀州からの漁師達 「へい!」

お姫様 「無礼な・・。」

家臣A 「・・・。」

びしゃご 「では、お姫さま息災で・・。」

  びしゃごたちは・・室戸岬へ帰路につきました。

たたずむお姫様 「・・・。」

家臣A 「姫様・・そろそろ中へ。」

お姫様 「はっ、はい・・。」

家臣A 「どうされました?」

お姫様 「そなたに聞きたい事がある。」

家臣A 「なんでございましょう。」

お姫様 「鯨漁というモノはそんなに危険なモノなのか?」

家臣A 「詳しくは分かりませぬが・・死ぬ者もおると聞きます。」

お姫様 「なんと・・。」

家臣A 「・・・お姫様、お言葉ですが・・金輪際、あの様な者共(びしゃごたち)と関らないでくだされ。今回の闘犬もそうですが・・。家老様も言われておりました。」

お姫様 「なぜじゃ?」

家臣A 「我らとあの物共(びしゃごたち)では住む世界が違います。彼らは命をかけ・・畑を耕し、漁にでます。人のよってはしたく無い仕事もしてるでしょう。そして彼らからの税で我らは苦も無く給料を頂き、彼らより美味しいものを食べ、良い服をきれます・・それ故に我らも必死なのです。あの者共と深く関れば・・情も移りましょう。まして、お姫様は藩主の娘でございます。万が一でも何かあれば・・。」

お姫様 「・・・。」

家臣A 「あの者(大将)はそれを考えて、お姫様に冷たい言葉を言ったのでしょう・・。」

お姫様 「さようか・・。室戸の鯨漁が上手くいくと良いな・・。」


(それ以降・・室戸の鯨漁は紀州の鯨漁法を真似て発展し・・日本有数の鯨漁の漁場として江戸時代から現在まで受け継がれています・・。)

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