びしゃご 36 室戸荘
・・・闘犬場の裏方・・・
若い衆A 「おい!一文(夫)!コッチ来い・・。」
夫 「一文って、ひょっとして・・ワシですかい?」
若い衆A 「あたりめえだ!「オレがおめえにココ(闘犬場)のしきたりを教えてやらあ。」
夫 「はい・・(涙)」
若い衆A 「まずは、上のモンの命令は絶対だ!分かったか!」
夫 「はい・・(涙)」
若い衆A 「もし歯向かったら、裸で闘犬の標的になってもらう・・。それと・・ココから逃げようとしても同じだ!そういや去年、おめえみたいなヤツがココを逃げようとして、体中を闘犬に噛まれて・・体中が歯形の跡になった馬鹿がいたな~(笑)」
夫 「そんな~・・。」
若い衆B 「おい!霧丹歩が来たぞ!」
若い衆A 「そうか!一文(夫)!おめえはココで待っていろ!」
夫 「はい・・。」
若い衆たちは霧丹歩のところに行きました。
・・・闘犬場の裏口・・・
受付 「こっ、これが秋田犬大横綱ですか・・。すごいでかいですな・・。10尺(3メートル)はあるんでは・・?」
霧丹歩の飼い主 「まあ、・・コイツは最強ですわ!わが秋田藩の宝ですわ!10尺に体重は40貫(150キロ)・・今日の土佐鰹との戦いが楽しみですの~(笑) ちなみに5日間の間は水しか飲ましておりません。」
受付 「・・・では、結びの一番までわしらが預かりましょう・・。」
霧丹歩の飼い主 「うむ、たのんますわ!」
霧丹歩の飼い主はオリに入れた霧丹歩を預けて何処かへ・・。
若い衆A 「カシラ・・コイツが霧丹歩?」
霧丹歩(犬) 「ぐるる・・。」
受付 「そうじゃ・・こんなヤツにワシの大事な土佐鰹を戦わしたら・・骨も残らんぞ・・。」
若い衆たち 「・・・。」
受付 「まさか・・こんな化物が相手だったとは・・(涙)」
若い衆A 「カシラ・・アッシにイイ考えがあります・・。」
受付 「なんじゃ・・?」
若い衆A 「ヒソヒソ・・。」
受付 「なんやとー!おまん!正気か!?」
若い衆A 「カシラ・・キレイごとはやめてくだせえ。ワシらの大事な土佐鰹と・・あの男・・どっちが大事ですかい?」
受付 「・・・証拠は残すなよ。」 また次回。
この物語はほとんどフィクションです