びしゃご 34 室戸荘
料理屋の主人が夫たちの部屋に樽ごとの酒を持ってきました
料理屋の主人 「おまたせさまです。殿方さま、お姫様。」
夫 「お♪悪いの~♪・・・こんなオチョコで飲むのは面倒じゃ・・。コレで飲むわい。」
夫は空けた刺身の皿に酒を注ぎました。
料理屋の主人 「!! 殿方さま!その皿は「伊万里焼」の最高級品です!」
夫 「伊万里?なんじゃそりゃ?皿はなんでも使えれな~一緒じゃい!」
料理屋の主人 「・・・。(割ったら弁償していただこう)」
お姫様 「・・・さすがはあなた様。」
料理屋の主人 「ところで・・殿方さま。本店を以後・・ひいきしてくだれませぬか?」
夫 「そんなこと言われても・・無理じゃ。」
料理屋の主人 「ワタクシも上常識を知っております。これ・・パンパン(手を叩く音)」
運び人が部屋にハコを持って入ってきました。そして夫の前に置きました。
夫 「なんじゃこりゃ?」
料理屋の主人は夫に近づき・・耳元に口を・・。
料理屋の主人 「この中には・・キノコが入っております。名前は「ムラムラダケ」漢方薬でございます。効能はヒソヒソ・・。」
夫 「フフフ・・さようか・・。気に入った!喜んで頂こう!おぬしも悪よの~♪」
料理屋の主人 「いえいえ。」
お姫様 「あなた様。何を頂いたのでしょう?」
夫 「いや、あの、まんじゅうじゃ!」
お姫様 「まあ、あなた様・・まんじゅうくらいでそんなに喜ぶなんて・・可愛らしい♪あなた様、そろそろ出ません?」
夫 「そうじゃの~・・出ようかの~・・。」
お姫様 「では、主人、ココのお代は後ほど城に・・。」
料理屋の主人 「はい。」
夫たちは店を出ました。
お姫様 「今日は闘犬の日なのです♪わらわは犬は見るのも食べるのも好き♪今から見に行くぞよ♪」
夫 「うい~、酔っ払ったぜよ・・。闘犬か~おもしろそうじゃの~お姫さん行きましょう!」
二人は闘犬の会場へ・・。
跡をつけてたびしゃご 「あの人ったら・・あんな高そうなお店でご飯を食べるなんてうらやましい!(怒)・・それに、あんなに鼻の下を伸ばして!許さないわ!(怒)」
びしゃごは二人の跡を追いました・・。 また次回。
この物語はほとんどフィクションです