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2008年04月14日(月)

びしゃご(23)  室戸荘

そして、その夜・・・

六助のヨメ 「びしゃごちゃん、マンボーの味噌だき作って持てきたで!」
びしゃご  「ありがとうございます!」

六助のヨメ 「ほ~~♪こりゃまた、たくさんのゴチソウやね!」
びしゃご  「はい!」
六助のヨメ 「サバの姿寿司、魚めし、猪鍋、カツオのタタキ、ナガレの塩焼き、それにワタシの持って来たマンボーの味噌だき・・・ごめんヨダレがでてきたわ♪」

農家の若い衆 「びしゃごさ~ん、酒を持ってきました~!」

六助のヨメ 「酒もキタみたいやね、そろそろ浜に運ぼうか?」
びしゃご  「はい!」

そして、浜にゴチソウと酒が運ばれ篝火も用意しました。そして、夫と大将と紀州からの漁師達と村中の人たちが歓迎会に来ました。

夫 「それじゃ~始めますか。大将!まずは挨拶をお願いします!」

大将 「あぁ、・・・みなさんこの度はこのような席を用意して頂いたことを感謝します。ワタシたちはこの室戸を日の本一のクジラの町になることを約束します!」

人々 「わー!パチパチ!」

夫 「それじゃぁ、大将!酒と室戸のゴチソウを召し上がってください!」

大将 「いただきます。・・・これはなんの肉じゃ?」
びしゃご 「それは、猪鍋です!」
大将 「うまい!びしゃごさんは料理が上手だな。」
びしゃご 「ありがとうございます!」

大将 「この貝はすごくうまいな~。」
びしゃご 「それは「ナガレコ」といいまして、この辺の海でとれるんです!美味しいでしょ!」
大将 「こんなうまい貝は食べたことがない・・・。」

大将 「この寿司も最高じゃ!この魚めしのサカナはなんじゃ?」
びしゃご 「それは非常に珍しいサカナで金目鯛です!」
大将 「この絶妙な醤油の量と塩加減に金目鯛の風味が・・なんとも言えん・・最高じゃ・・。」
びしゃご 「ありがとうございます!」

大将 「この・・・カツオを焼いたのはなんじゃ・・?・・こんな料理の仕方は知らん・・。」
びしゃご 「あ、・・それはワタシが考えた料理なんです・・。いつもはサバでやってるですが・・今日はカツオでしてみました。」
大将 「どれ・・ひとくち・・」
びしゃご 「あ、塩をかけて食べてください。」
大将 「パク、モグモグ・・・ ! ウマイ! サカナをこんなふうな料理しようと考えたとは・・びしゃごさん!これはひょっとしてスゴイひらめきかも知れんぞ・・・。」
びしゃご 「え~そんなことないです・・。」

大将 「最後にコレじゃな・・強烈な臭いがする・・。」

六助のヨメ 「それはワタシが作ったんだよ!大将!」

大将 「ウマイ!コレは酒がすすむな~・・コレはなんの肉ですか?」
六助のヨメ 「それはマンボーだよ!作り方を教えちゃろか?」
大将 「う・・・マンボー!マンボーなんて食えるのか・・。」
六助のヨメ 「あたりまえやん!ココじゃゴチソウやっちゃ!作り方はね~

① 「マンボーをぶった切り!内臓を取り出す!」

② 「内臓は肝と腸以外は畑の肥やしだよ!」

③ 「身と腸を切る!びしゃごちゃんは包丁使いゆうけど、わたしゃぁ素手で全部やりますわ!」

④ 「鍋に酒を煮きらせ!取っておいた肝をこの手ですり潰し!鍋にほりこむんだよ!」

⑤ 「そして!味噌をぶち込むのさ!そして!身と腸を鍋にいれ、火が通るまで全力でかき混ぜるんだよ!」

⑥ 「出来上がり!やっぱり・・おいしく作るには愛情ね・・・♪分かったかい?」

大将 「・・・分かりました。」

そして宴はすすみ・・・

夫 「大将!今夜は楽しいですな~♪」
大将 「あぁ、最高だ・・・だが一つ気になることが・・。」

夫 「・・・なんですか?」     また次回。

この物語はほとんどフィクションです

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