びしゃご⑯ 室戸荘
そして、夫と若頭は熊野の那智大社につきました。
夫 「しっかし・・たくさんの人がいますね~。」
若頭 「あぁ、これが目的なら手形なしに関所を通れるしな、旅気分で参拝するもんが最近は増えてるんや。」
夫 「そうですか。」
若頭 「あそこでお札をもらえるから、並ぼう。」
二人は社務所に並びました。そして10分ほどして・・。
しんどそうな巫女 「次のかた~。」
若頭 「お札を二枚お願いします。」
巫女 「!!・・・は、はい二枚ですね。」
若頭 「はい。」
一目惚れした巫女 「あの~お名前は?おところは?」
若頭 「いや、名のるほどのもんやないです・・・土佐の室戸岬から来ました。」
巫女 「そうですか・・・はい、どうぞ!」
若頭 「おおきに・・やない、ありがとう・・。」
巫女 「おみくじもどうですか?那智大社のおみくじはすごく良く当るって評判なんですよ。」
若頭 「やってみるか・・。」
若頭はおみくじを引きました。
巫女 「おめでとうございます!大吉です!大吉はほとんど出ないのにスゴイですね!」
若頭 「いやぁ・・。」
夫 「・・・わしにも引かせてくれんかい。」
巫女 「・・・・こっちの箱から引いて・・。」
夫はおみくじを引きました。
夫 「なんじゃ、こりゃー!」
巫女 「あら~コレはほとんど出ないのにスゴイですね~。気をつけてください。」
夫 「・・・・。」
若頭 「ま~あんまり気にするな、そろそろ行こうか・・。」
巫女 「またぜひ那智大社にいらして下さい!」
二人はお札をもらい、那智大社を後にしました。 また次回。
この物語はほとんどフィクションです