« 遅咲き  伴 茶 夢 | メイン | びしゃご⑮   室戸荘 »

2008年02月18日(月)

びしゃご⑭   室戸荘

そこに現れたのは、網元の長男でした。

網元の長男 「この男に聞いたが、ソイツは土佐から来たモノらしいやないか!」
漁師A 「若大将・・すいません・・。」
網元の次男 「ま~兄貴、ここはワシの顔にめんじて許してやってくれんか・・。」
網元の長男 「だいたい・・ワシらがクジラをさばいているのに、お前等は酒盛りか!すぐにやめろ!」
若頭  「・・・・。」

漁師達は酒を飲むのをやめ、片付けはじめました。

網元の長男 「片付けが終わったら、すぐにワシらの手伝いに来い。分かったな!」
漁師達  「はい・・。」

そして、漁師達は消え、夫と網元の次男と若頭だけが残りました。

網元の次男 「相変わらずやな、兄貴は・・。」
夫  「なんか、自分のせいでこうなったみたいで、すいません・・。」
若頭  「気にすんな、たぶん兄は役人に報告はせんやろう。」
夫  「そうですか、助かった~。」
若頭  「長男もな、悪いヤツやないけど、最近、この紀州もクジラの取れる量がめっぽう減って、跡継ぎの長男もいろいろと大変なんや・・。」
夫  「そうですか。」
若頭  「さて、みんなも消えたし、ワシらも帰るか。」
夫  「あの~若頭・・わしが泊まるところ、どっかないですか・・。」
若頭  「そうじゃ、ワシの家の納屋があるわ、屋根があるだけマシやろう。」
夫  「ありがとうございます・・。」

夫は若頭の家に行きました。    また次回。

この物語はほとんどフィクションです

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://122.200.224.147/cmt/mt-tb.cgi/290

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)