« 室戸岬の地形と言うは  徳若 | メイン | UFO見える?神秘の奇岩がゴール   ロッジおざき »

2008年02月04日(月)

びしゃご⑫   室戸荘

夫が見たものは、20メートルはあるクジラを13隻の船に乗った漁師が捕獲しているトコロでした。

夫  「すごいぜよ・・・。あんなでっかいクジラを!」

漁師達は樽のついたモリをクジラの体中に投げ刺してました。

夫  「な、なんちゅう、無駄のないうごきじゃ・・。」

そして、クジラのうごきが弱まってきたところに、一人のモリを持った若者が舟からクジラの背中に飛び乗り、頭に向かい走りだしました。

夫  「なんちゅう命知らずな・・・。」

そしてクジラの頭にモリを振り下ろしました。

若頭  「南無阿弥陀仏!」

直後、クジラはピクリとも動かなくなりました。その辺りの海は血で真っ赤に染まりました。

夫  「これが・・びしゃごの言いよったクジラの漁法かの~迫力があったの~ ん?感心しちゅうヒマやなかった・・、おーーい!!助けてくれー!」

漁師A  「若大将!おつかれさまです!こんだけでけ~の捕まえたら、網元も大喜びでしょ。」
若頭  「はっはは、そうやな・・みんな!今夜はとことん酒を飲むぞ!」
漁師達  「おー!(笑)」
漁師A  「あれ?あんなトコに小舟に乗った人が・・・。さては、浜に置いてあった舟に酔っぱらいが眠って知らん間に、ここまで流されたんでしょう・・。どうします?」
若頭  「困った時は、お互い様や。」

若頭の舟は、夫の舟のもとに漕いで行きました。

若頭  「大丈夫か?」
夫  「はい~大丈夫ぜよ。しかし・・あなたさん、男前でガタイもえいし、えい根性しちゅうな~。」
漁師A 「そりゃ、この人は若いけど、紀州一の羽刺(モリ打ち)やで~あたりまえやん。・・・ところで若大将・・このオトコは紀州のもんやないみたいですけど、お役人にしらせますか?」
夫  「え~そんな~・・。」
                       また次回。
この物語はほとんどフィクションです

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://122.200.224.147/cmt/mt-tb.cgi/274

コメント

「夫の紀州編」 早速、夫のピンチですね!
・・・ロマンスとは程遠そう(笑)
次回も、夫の活躍を楽しみにしています。

先生、しばらくのご無沙汰で失礼いたしました。
やはり月末月初めは何かとバタバタしまして…
しょせんワタシもサラリーマンなんですぅ。

さて。
案外あっけなく紀州沖へたどり着きましたな、夫。
まぁこのお話しは航海記じゃないですからね。
ただ、クジラ漁のリアルな描写には感服いたしました。
なんとまぁ、まるで見てきたかような精密な書き込み!
さすが先生、よう調べてはります。参りました。ナメててごめん(笑)
なお、紀州モンの“微妙な関西弁”もイイ感じですよん。

さぁこの後どんなカタチで夫は紀州上陸を果たしますやら。次回の展開は注目ですね。

「夫の紀州編」にロマンスはありません。早く「夫の紀州編」を終わらせて、室戸岬が舞台に戻さねば・・と思っています。
次回もぜひ見てください!

びぃなす殿・・いそがしいさなかにコメントありがとうございます・・。
ふふふ・・まるで見てきたような描写ですか・・ありがとうございます。室戸の図書館で調べたかいがありました!・・ただ紀州のほうの方言が分からないので困っております・・。
次回もぜひ見て下さい!

紀州のかたは、
れいぞうこ・・・ではなくて
れいどうこ・・・ですよ。
和歌山の少ない地方弁でしょうけど。
ぞ・・・・が・・・・ど・・・・です。
つれがそうでした。
ご参考にならないでしょうが、
先生、今回も面白かったです。
室戸の歴史が入っているのが、いいですよね
来週を楽しみにしています。

ベンツさんコメントありがとうございます!
ご指導ありがとうございます。ぞがどですね・・・。今後、参考にさせさせてもらいます。
やはり、808ブログとしては、室戸題材じゃないとイカンですよね!
次回からもベンツさんの期待に応えれるようにがんばります!

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)